【絵本】もっともっと おおきなおなべ
急に寒くなってきました。暖かい飲み物や食べ物が、恋しい季節ですね。
そんな時に思い出す絵本を紹介します。
こんななべ料理、たべてみたいなあ~~~!……
『もっともっと おおきなおなべ』
寮美千子/作 どいかや/絵 (フレーベル館)
ねずみくんがシチューをつくろうとして、いろいろ足していくと……おなべはいっぱいに。
そこで、もっとおおきなおなべを、他の動物のところへ借りに行きます。
せっかくおおきなおなべを借りたのに、具材をたしてもらうので、またまたおなべがいっぱいに。
やさしさと、繰り返しと、季節の味覚がたーっぷりはいった、秋のおしいしお話です。
たくさんのやさしさ、おいしさが伝わってきます。
シチューって、どんなイメージでしょうか。
ほかほか? あっつあつ?
だれかと食べるイメージ? 家族かな。 それとも、おかあさんのイメージでしょうか。
どのイメージにしろ、しあわせがいっぱいはいっていそう。
あらあら おなべは もう いっぱい。
もっと おおきな おなべがなくっちゃ。
こうして、おなべを通して、関わりがひろがっていきます。
読み聞かせるなら、乳児さんからでも大丈夫そう(少し長めなので、笑顔いっぱい、調子の良い時にぜひ♪)
以前こちらを紹介したら、保育園の先生が、
乳児さんの劇に使いたいわ~!
とおっしゃって、動物の耳をつけた子どもたちの劇を、発表会にされたことがありました。
ねずみや、りすや、うさぎになったこどもたち、「あらあら おなべは もう いっぱい」ってみんなで言ったのかしら。
シチューをいただいただときみたいに、ほっこりした気持ちになりました。
おすそわけってしあわせですね
おなべの借り先の動物たちが、どんどん具材をたしていきますが、
これって、わたしたちの生活にも、あてはまりませんか?
困った人がいたら、自分にできることを足していく。
さいごに、スペシャルシチューができあがります。
お互いのあたたかい関わりまで、じんわり伝わるようです。
この動物たちみたいに、おすそわけできるひとに、なりたいなあ♪